今日は、追悼のページです。
先々週、警察署から突然電話がかかってきました。
「そちらにかかられている患者さんが亡くなったので身元確認をお願いしたい」
その方は、電話の直前の土曜日に来院して下さった方でした。
8月から毎週通って下さっていた患者さんで、歯医者に通うのはほとんど初めてということで、歯の状態はいいとは言えませんでしたが、徐々に心を開いて下さって、毎週土曜日の夕方はその方と木場界隈の飲食店の話やプライベートなお話もよくするようになりました。
「仕事と食事以外で行くのは、こちらと床屋くらいです」
私が鰻が好きだ、という話をしたら
「そしたらこの後うなぎのお店に行ってくるので、次回の予約の時に感想を伝えますね」
という言葉が私がその方と交わした最後の言葉になりました。
10/26の土曜の予約簿に入っている名前を見ながら、もしかしたらその日にその方が見えられるんじゃないかな?なんて考えながら診療をしていましたが、いらっしゃるはずもなく・・・。
そして、その方が来るはずだった10/26は、なぜか予約が朝から晩までパンパンになっていました。
花咲か爺さんみたいだな。と思いました。
うなぎの感想も聞きたかったし、治療も最後までしたかったです。
個人的な追悼の気持ちで、そのお店で鰻を食べ、その方が来るはずだった日が過ぎた今、このページを書いています。
ご冥福をお祈りしています。
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