虫歯治療　自然派　歯科　

一般診療

虫歯治療

最小限かつ適切に

当院での虫歯治療で、何か特殊なことを行うわけではありません。
小さい虫歯は基本的に経過を見ていきます。
治療介入が必要な際にはマイクロスコープを使用して最小限の切削に留めますが、被せ物が必要な際には強度や再発を防ぐための切削デザインを行います（＊１）。

小さな虫歯でも、深くなってしまっているものは、最小限に削ってプラスチックで詰めます。
こちらは保険範囲内で行います。
プラスチックの帯電性や経年劣化から、必ずしも生体に最も優しいものではありません。
しかし最小限の切削量に加え、現状材料の物性向上から見ても、最も妥当な治療法です。（＊２）
自然派の先生の中には、帯電性が低い代わりに審美性の高くないセメントを入れることもありますが、ご希望の方はご相談下さい。

現在、皆さんもご存知のように多くの研究から虫歯と糖の関係性は明らかになっています（＊3）。
では砂糖だけを規制したら虫歯にならなくなるでしょうか？
そして砂糖を全く摂らない食生活を一生続けていくことは出来るでしょうか？
唾液の質、歯の強度、噛み合わせや食生活など、様々な要因が個々人の虫歯のなり易さに影響を与えています。（＊4,5,6,7）
治療と併せて、栄養指導などのアドバイスも行なっていきます。

栄養療法に関しては私もまだまだ勉強中です。
2024年8月からは血液検査等のデータから分子栄養学的に、その人に足りない栄養素の提示も行なっていく予定なので、また都度お知らせしていきます。
ご興味のある方はチェックしていて下さいね。

＊１Jafar Abduo et al. Longevity of ceramic onlays: A systematic review.30(3):193-215. J Esthet Restor Dent(2018)
＊２ Y Liu et al.Nonthermal Atmospheric Plasmas in Dental Restoration.May;95(5):496-505. J Dent Res(2016)
＊３ Paula Moynihan et al. Diet, nutrition and the prevention of dental diseases. 7(1A):201-26. Public Health Nutr(2004)
＊４ Nigel B Pitts et al.Dental caries.May 25:3:17030.Nat Rev Dis Primers(2017)
＊５ R A Giacaman et al.Sugars and beyond. The role of sugars and the other nutrients and their potential impact on caries.Oct;24(7):1185-1197. Oral Dis(2018)
＊６ Kun Wang et al.Human salivary proteins and their peptidomimetics: Values of function, early diagnosis, and therapeutic potential in combating dental caries. Mar:99:31-42. Arch Oral Biol(2019)