<根管治療とは>
主に虫歯などによって炎症を起こした歯の神経を取ったり、再感染した根の炎症を取り除く処置のことです。
<治療回数>
イレギュラー(治療後に強い痛みが出たり、腫れが引きにくい場合)を除いて2回です。その後噛む機能を回復するために被せ物の型取りを行い歯に被せます。
<使用機材>
当院では、根の治療は肉眼では視野の確保が難しいため、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いて行います。また、唾液などの混入を防ぐための防湿用の器具を用いる場合があります。
<使用薬剤>
基本的に洗浄は①次亜塩素酸ナトリウム(有機質溶解剤)と②EDTA(無機質溶解剤)を用います。
①は抗菌作用により効果的な根の洗浄剤として使用され、②は根の中の削りかすを除去します。
この洗浄方法は最も効果的だというエビデンスのあるものですが、薬剤に抵抗がある方については、事前にご相談ください。(こちらの記事を参照下さい。)
1回目の治療の後は、水酸化カルシウムを根の中に留置し、次回の診療まで仮の蓋をします。
2回目の治療の際は、最終の材料をを根に詰めます。硬化の際に膨張するため空間が生じにくくなり細菌の侵入を防ぐ「バイオセラミックシーラー」を使用します。
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